SAPジャパン 鈴木洋史社長×BCG支社長 佐々木靖(前編)生産性向上の要

BCG流 デジタル戦略の処方箋」第4回は、SAPジャパン代表取締役社長・鈴木洋史氏とBCG日本支社長兼北東アジア総責任者・佐々木靖による対談の前編(全3回予定)をお届けする。対談のテーマは、日本企業における生産性向上の課題と、その打開策となるデジタル戦略だ。

1990年代初頭には1位だった日本の競争力は、2024年には38位まで落ち込んだ(IMD調査)。労働生産性も先進7カ国のうち最下位となっている。鈴木氏は背景として、基幹システム(ERP)などの導入が進んでも現場の強さゆえに業務の標準化が進まず、システムの維持コストが増大している現状を指摘。「クリーンコア」という概念を紹介し、定型業務は標準化したうえで、非定型業務で差別化を図るべきだと提言する。