BCG流 デジタル戦略の処方箋

日本企業の多くが、DX・IT投資で思うような成果を出せていない。デジタル戦略を成功させるためには何が必要か。現場担当者、そして経営者が理解すべきことを提示する。

第1回 「2025年の崖」なぜ日本企業はシステム投資に失敗するのか?

現在、多くの企業が老朽化したシステムの更新を迫られ、「2025年の崖」と呼ばれる困難に直面している。背景には、 経営層の理解不足、ビジネスがわかる担当者の不在、システム刷新の経験不足などがある。BCGオペレーショングループ日本リーダーの北川寛樹が解説する。

第2回 経産省・木村紘太郎氏に聞く(前編) レガシーシステム脱却の3つのポイント

AIをはじめとするテクノロジーが急速に進化する一方、日本では既存のITシステム(レガシーシステム)が足かせとなり、新技術の社会実装が進んでいないと経産省・木村紘太郎氏は語る。官民共同の「レガシーシステムモダン化委員会」の取り組みや、レガシー脱却に求められる経営者の覚悟などについてBCG・北川寛樹と意見を交わす。

第3回 経産省・木村紘太郎氏に聞く(後編) DXの成功には失敗の共有が重要

日本企業のIT投資が有効に行われず、DXが進まない背景には、IT人材・ビジネス人材の相互理解の不足、大企業と中小企業の資金力・リテラシー格差といった問題がある。経産省・木村氏は、難局を乗り越えてDXを成功させるためには「失敗の共有」が不可欠だと説く。

第4回 SAPジャパン 鈴木洋史社長×BCG日本支社長 佐々木靖 (前編) 生産性を高めるには業務の標準化が大切

1990年代初頭には1位だった日本の国際競争力は、2024年には38位に落ち込んだ。SAPジャパン社長・鈴木氏はその背景として、基幹システム(ERP)などの導入が進んでも業務の標準化が進まず、システムの維持コストが増大している現状を指摘。日本の生産性向上に必要なことは何か、BCG日本支社長・佐々木と語り合う。

第5回 SAPジャパン 鈴木洋史社長×BCG日本支社長 佐々木靖 (中編) 「丸投げしない」姿勢がIT人材を育てる

いまの日本企業にとって、IT・デジタル人材の育成は喫緊の課題だ。鈴木氏は、長期的な目線での人材への投資と、現場人材とIT人材が相互理解を深めることの重要性を強調。SIerなどを活用しつつも「丸投げ」せず、ノウハウを吸収する姿勢の重要性を説く。

第6回 SAPジャパン 鈴木洋史社長×BCG日本支社長 佐々木靖 (後編) AI・アプリ・データの3層が競争力の源泉

これから労働人口の減少に直面する日本企業は、AIを最大限活用し、業務を自動化していくことが重要だ。すでにSAPは、期初の予算策定にAIを利用しているという。鈴木氏は、十分にAIを使いこなすためにAI・アプリ・データの3層を整えるべきだと語る。

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