BCG、環境省の「昼の再エネ余剰電力需要創出モデル実証(令和7年度)」を支援

市場連動型料金プランを活用した行動変容型・機器制御型DRの実証

経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、環境省が推進している「デコ活」 [注1]の一環として、令和7年度昼の再エネ余剰電力需要創出モデル実証(市場連動型電気料金プラン活用) 委託業務を受託しました。

これを受け、再生可能エネルギー(再エネ)導入の拡大により生じる昼の余剰電力を有効活用し、脱炭素につながるライフスタイル転換を促進するための実証事業を支援します。本実証事業は、環境省、株式会社Looopと共同で実施します。

本取り組みの背景と目的(環境省報道発表より抜粋)

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーの導入が進んでいます。一方で、電力需要の減少等の影響により、春や秋の昼間には電力供給が需要を上回り、再エネの出力制御が増加しています。

こうした課題に対し、ディマンド・リスポンス(Demand Response:DR)(消費者が賢く電力使用量を制御することで電力需要パターンを変化させること)のうち、「上げDR[注2]」が注目されており、本実証では、生活者の行動変容や機器制御を通じて、再エネの有効活用と電力需給の最適化を図ります。

■ 実証事業の概要

(1)実証期間(予定)
・行動変容型DR:令和7年10月~11月
・機器制御型DR(EV制御):令和7年10月1日~令和8年1月31日(2月以降は株式会社Looopにて独自実証)
・機器制御型DR(エコキュート制御):令和7年11月1日~12月25日

(2)実証内容
・行動変容型DR実証:アプリを通じて、ユーザー特性に応じたDR行動のレコメンドやインセンティブ提供を行い、DR量の変化を検証。
・機器制御型DR実証:対象のEVおよびエコキュートを保有する契約者を対象に、市場価格が安い時間帯に自動制御を実施。

(3)主な検証項目
・電気代削減効果
・DR量の定量評価
・ユーザーの受容性や行動変容の実態

■ 実証事業の詳細および参加方法について

実証の詳細および参加方法等については、以下のリンク先をご参照ください。
https://looop.co.jp/info/6193_20250714
条件に該当する方はぜひご参加ください。

■ 今後の展開

BCGは、本実証の結果を踏まえ、昼間の電力利用へのシフトに伴う利益やメリットについて、国民・消費者への提示を支援してまいります。これにより、脱炭素につながる豊かな暮らしの実現と2050年ネットゼロの達成に貢献していきます。

■ 参考資料

環境省報道発表
「昼の再エネ余剰電力需要創出モデル実証(令和7年度)」の実施について~市場連動型料金プランを活用した行動変容型・機器制御型DRの実証~(2025年7月14日)

[注1]「デコ活」とは、「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」の愛称であり、二酸化炭素 (CO₂)を減らす(DE)脱炭素(Decarbonization)と、環境に良いエコ(Eco)を含む”デコ”と活動・生活を組み合わせた新しい言葉
https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/

デコ活ロゴ 02

[注2] 上げDRとは、DR発動により電気の需要量を増やすこと。例えば、再エネの過剰出力分の電力を、需要機器を稼働して消費したり、蓄電池やEVへ充電することにより吸収したりすることを指す

■ 担当者

森原 誠

マネージング・ディレクター & パートナー

BCGパブリックセクターグループ、気候変動・サステナビリティグループのコアメンバー。
東京大学法学部卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校法科大学院修士(LL.M.)。総務省を経てBCGに入社。その後、青山社中株式会社を経て、BCGに再入社。BCGシカゴ・オフィスに勤務した経験もある。

伊原 彩乃

プリンシパル

BCG気候変動・サステナビリティグループ、パブリックセクターグループ、マーケティング・営業・プライシンググループのコアメンバー。カーボンニュートラル・気候変動領域のエキスパート。
東京大学工学部卒業。BCGに入社後、コンサルティングや人材育成、マーケティング・広報に従事。その後BCGに再入社。

■ 本件に関するお問い合わせ

ボストン コンサルティング グループ マーケティング 中崎・中林・河西
Tel: 03-6387-7000 / Fax: 03-6387-0333 / Mail: press.relations@bcg.com