BCG、国産生成AIの開発力強化プロジェクト「GENIAC」を支援

経済産業省・NEDOの「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/生成AI基盤モデルの開発のあり方に関する調査」を受託

経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)から「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/生成AI基盤モデルの開発のあり方に関する調査」を受託しました。

本調査事業では、基盤モデルの開発を加速するため、別途実施する「競争力ある生成AI基盤モデルの開発(基盤モデル開発事業)」と連携しながら、データ保有者とのマッチング支援、グローバルテック企業との連携支援やコミュニティイベントの開催、開発される基盤モデルの性能評価などを実施し、基盤モデル開発における課題などを調査・検討します。

加えて、別途実施する「生成AI開発加速に向けた新たなデータセットの構築に関する調査」および「データ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査」(以下、データ実証事業)と連携しながら、データ実証事業の成果を広く普及させるため、イベントなどを開催します。また、生成AIの開発や利活用を加速させるための課題などを調査・検討します。

生成AIは、従来のAIでは困難だったさまざまな創造的な作業を、人間の代わりに実行する可能性があることから、産業活動や消費者生活に大きなインパクトを与えると考えられています。生成AI活用の鍵を握るのは、生成AIを活用したさまざまなサービスを生み出すコアの技術基盤である基盤モデル開発です。基盤モデルの開発力の有無は、日本における生成AIの利用可能性や創出するイノベーションの幅を決し得ると考えられています。このため、日本として基盤モデルの持続的な開発力を強化すべく、開発力の底上げを図りつつ、企業などの創意工夫を促すことが重要となります。

本事業では、主に以下の取り組みを通じて、基盤モデルの開発を加速するためのあり方に関する議論に貢献します。

  • 基盤モデル開発企業等の計算リソースの利用支援
  •  開発した基盤モデルの性能評価支援
  •  基盤モデル開発企業と基盤モデル開発に必要となるデータ保有者とのマッチング支援
  •  最先端の技術・開発動向を保有するグローバルテック企業と国内の基盤モデル開発企業との連携支援
  • 国内外の基盤モデル開発者や制度担当者の間でノウハウの共有・議論を行うコミュニティ構築支援
  • データ実証事業における助言・成果普及支援
  • 生成AIの開発動向などの調査

BCGは本事業の支援をはじめ、さまざまな側面から、生成AIが社会にもたらす影響や、それを踏まえて政府が行うべき取り組みについて提言を行っていきます。また、組織内でデジタル・AIを効果的かつ安全に利活用するための知見についても情報を提供していきます。

■関連資料
生成AIの開発力強化に向けたプロジェクト「GENIAC」において、新たに計算資源の提供支援を行うAI基盤モデル開発テーマ計20件と、データの利活用に向けた実証を行うテーマ計3件を採択しました」(経産省プレスリリース、2024年10月10日) NEDOプレスリリースはこちら

GENIAC公式サイト(日本語)

GENIAC公式サイト(英語)

■ 担当者

中川 正洋

マネージング・ディレクター & パートナー
日本における生成AIトピックのリーダー。BCG X、BCGパブリックセクターグループ、およびテクノロジー&デジタルアドバンテッジグループのコアメンバー。
早稲田大学理工学部卒業。同大学大学院理工学研究科修了。グローバルコンサルティングファームなどを経て現在に至る。

関根 正之

アソシエイト・ディレクター、パブリックセクター向け生成AIエキスパート
BCG X、BCGパブリックセクターのコアメンバー。先進技術活用支援を中心とするコンサルティング業務に従事するとともに、東京大学工学部松尾研究室でAIの研究・開発に携わる。
東京大学理学部卒業。スタンフォード大学経営学修士(MBA)。長銀総合研究所などを経てBCGに入社。

岩井 諒介

プロジェクトリーダー
BCGパブリックセクターグループのコアメンバー。官公庁、通信会社、製造業等に
おけるAI・デジタル技術の調査研究・戦略策定等のコンサルティング業務に従事。
早稲田大学文化構想学部卒業。デジタルマーケティング企業で部長職等を経てBCGに入社。

■ 本件に関するお問い合わせ

ボストン コンサルティング グループ マーケティング 小川・中林・福井
Tel: 03-6387-7000 / Fax: 03-6387-0333 / Mail: press.relations@bcg.com