【更新】BCG、大阪府の令和6年度「サプライチェーン全体のCO2排出量見える化モデル事業」を支援

大阪府の事業者によるカーボンフットプリントの算定・表示推進に向け、多角的な支援を実施

経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、大阪府から令和6年度「サプライチェーン全体のCO2排出量見える化モデル事業委託業務」を受託したことを受け、カーボンフットプリント(CFP[注]) の算定・表示を促進するため、大阪府に事業所を有する事業者を対象に、支援を行います。

(1)CFPモデル事業への参加企業の公募 ※2024年8月28日更新

CFPのロールモデルとなる企業の創出を目指し、CFPモデル事業への参加を公募しました。1社につき5製品程度のCFP算定・CO2削減策立案を行います。今年度の参加企業は、申請企業の業種や対象製品などを総合的に検討し、以下2社に決定しました。

  • 参加企業
    -コクヨ株式会社
    -ロート製薬株式会社
    (五十音順)

※参考)昨年度同モデル事業参加企業
江崎グリコ株式会社、サラヤ株式会社、三起商行株式会社、ミズノ株式会社 (五十音順)

(2)CFPセミナーとCFPワークショップを開催

これからCFPについて取り組もうとしている方から、より詳しくCFPの算出などについて学んでみたい方まで、CFPにご興味のある方を幅広く対象としたCFPセミナーとCFPワークショップを開催します。

  • CFPセミナー:2024年7月31日(水)14:00~15:30
    • CFPの概要、CFPの取り組み方 導入編
  • CFPワークショップ:第1回 2024年9月6日(金) 、第2回2024年10月30日(水)
    • 第1回:CFPの取り組み方 実践編、CFP模擬算定に挑戦
    • 第2回:CFPでよくあるお悩みの解説、令和5年度CFPモデル事業参加者の声
    • 各回共通のタイムテーブル
      • 第1部 10:00から11:30
      • 第2部 13:00から14:30
      • 第3部 16:00から17:30

※ 詳細はこちらをご覧ください
※ お申し込みはこちらのフォームからお願いいたします 

(3)CFP算定シートと使い方マニュアルを公開 ※2024年6月28日更新

CFPの算定にすぐに取り組めるよう、CFP算定シートとその使い方マニュアルを公開していますのでご活用ください。
※製品群ごとのイメージを提示していますが、業界団体などで策定したものではありません。あくまで参考としてお使いいただき、算定は算定対象製品の状況を踏まえて行ってください。

(4)CFP無料相談窓口を開設 ※2024年6月28日更新

(2)CFPセミナーやワークショップ、(3)CFP算定シートと使い方マニュアルなどに関するご質問にお答えします。1回30分程度、オンライン会議にて本事業事務局または提携先が対応いたします。

  • CFP算定の際によくある困りごとの例: 生産工程で他製品の生産も含めた工場全体の電力量しか取れないが、どのようにCFPを算定したらいいのか
  • 受付期間: 2024年7月1日(月)9:00~2024年12月31日(火)17:00
  • 受付方法: こちらのフォームからお申し込みください https://www.113.vovici.net/se/13B2588B2406C09A
  • 受付後の流れ:  事務局または提携先から候補日程をメールでお送りいたしますので、ご希望の日程をご選択ください。
  • 相談方法: オンライン会議(ZoomまたはTeams) ※画面をオンにしてご参加ください
  • 注意事項
    • 大阪府に事業所を有する事業者に所属の方を対象としています
    • ご相談が多数寄せられた場合には、ご対応できない場合もあることをご了承ください

事務局連絡先:
大阪府 サプライチェーン全体のCO2排出量見える化 モデル事業事務局
ボストン コンサルティング グループ
Osakacfp@bcg.com
※各業務は、事務局またはその提携先がご対応いたします

大阪府の担当:
大阪府 環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課
サプライチェーン全体でのCO₂排出量見える化モデル事業」(大阪府Webサイト)

本事業の趣旨・背景について

2021年3月に策定した大阪府地球温暖化対策実行計画には、2050年カーボンニュートラルをめざし、2030年の府域の温室効果ガス排出量を2013年度比で40%削減する目標を掲げています。この目標を達成するためには、府域の温室効果ガス排出量の5割程度を占める産業・業務部門の事業者による排出削減対策は重要であり、事業者が自らの事業活動だけではなく、原材料・部品調達や製品の使用段階も含めたサプライチェーン全体で脱炭素化に取り組む必要があります。さらに市場においてもサプライチェーン全体のCO2把握・情報開示の重要性は日増しに強くなってきています。
また、計画期間の中間年にあたる2025年は、大阪・関西万博が開催されることから、今後の排出削減を加速していくために、万博開催によるインパクトを残すとともに、万博以降もレガシーを引き継いでいくことが重要です。

そのためには、まず対象となるCO2排出量を「見える化」すること、すなわち製品のカーボンフットプリント (CFP)の算定が不可欠です。大阪府はこのCFPの取り組みを促進するため、大阪府に事業所を有する事業者を対象に、4つの支援を行います。

[注]カーボンフットプリント(CFP;Carbon Footprint of Product)とは、製品・サービス単位での原材料調達から生産、流通、消費者による使用や廃棄・リサイクルまでの温室効果ガス(GHG)排出量をCO2量に換算したもの。

■ 担当者

森原 誠

マネージング・ディレクター & パートナー
BCGパブリックセクターグループ、気候変動・サステナビリティグループのコアメンバー。
東京大学法学部卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校法科大学院修士(LL.M.)。総務省を経てBCGに入社。その後、青山社中株式会社を経て、BCGに再入社。BCGシカゴ・オフィスに勤務した経験もある。

伊原 彩乃

プリンシパル
BCGパブリックセクターグループ、気候変動・サステナビリティグループ、マーケティング・営業・プライシンググループのコアメンバー。カーボンニュートラル・気候変動領域のエキスパート。
東京大学工学部卒業。BCGに入社後、コンサルティングや人材育成、マーケティングに従事。その後BCGに再入社。

■ 本件に関するお問い合わせ

ボストン コンサルティング グループ マーケティング 小川・中林・福井
Tel: 03-6387-7000 / Fax: 03-6387-0333 / Mail: press.relations@bcg.com