【連載】政策と戦略 BCGの視点

政府の取り組みは企業の競争環境を左右し、事業運営に直結する。国際標準化やスタートアップ支援、脱炭素など注目テーマを取り上げ、最新の政策動向を経営戦略にどう生かすかをボストン コンサルティング グループ(BCG)のエキスパートの視点で探る。
第1回 国際標準戦略で市場を創る 国と企業の成長に必要なルール形成力
政府は2025年6月に開かれた知的財産戦略本部で、「新たな国際標準戦略」を決定した。BCGは数年にわたり、この戦略策定を支援してきた。連載第1回では、この新たな戦略について、策定の背景や企業が得られるヒントを、BCGでパブリックセクター(官公庁)グループの日本共同リーダーを務める森原 誠が紹介する。
第2回 スタートアップ支援策を起爆剤に 経済活性化とイノベーション創出へ
政府は近年、スタートアップを重点分野と位置付けている。2025年4月にも、経済産業省の「イノベーション小委員会」中間とりまとめの中で注力施策が議論された。連載第2回では、近年成長が著しいこの分野に焦点を当て、政策の概要やスタートアップの経営者に必要な事業運営のポイントについてBCGパートナーの鈴木 香菜が解説する。